色達→黒橋→壌塘
広場近くのホテルに宿をとり、明日のバスの時間をターミナルまで見に行った。
街の裏手にあり、近くに古い建物の食堂があった。
少し昔に来ていれば町全体がこんな感じだったんだろうか。
ターミナルも古かった。
女性の職員がいたので明日「壌塘(ザムタン)」に行きたいんだけどと聞くと、「馬爾康(マルカム)」行きに乗り途中の黒橋で乗り替えればいい、6時発だから5時半に来いと言う。
よかったぶじ行けそうだ。街を散歩してからホテルに戻る。
散歩中に目を付けていた食堂に行こうと思い、シャワーを浴びようとしたら停電になった。
やれやれ少し眠ることにした。
1時間たってもつかない、懐中電灯を持ってホテルを探ってみた、なぜか2階にある食堂は明るく人がたくさんいた。
部屋に戻ってから考える、もしかして…。
腹がへったからあきらめて2階の食堂に行く。食べ終わってカウンターに支払いに行くと、そろそろ閉店らしく厨房から大きな声がした、カウンターの男が私を待たせ急いで壁にある電源のスイッチを入れていた。
やっぱりそういうことだったのだ、電気の絶対量が足りないのか、客集めのためか、たぶん後者だな。
部屋に戻りシャワーを浴び、テレビを見ながら寝た。
4時半に起きて、暗いなか懐中電灯を頼りにターミナルへ。
みんな門の外で待っている、月が出ていた。
やっと門が開き先をあらそってバスの中へ、いい席を取ってご機嫌でいると車掌らしき男がうるさい。
何を言っているのかわからない。切符を売っている女性が教えてくれた。
門の外に連れて行かれ、あなたはここに立っていてバスが来たら乗り込むのだと。
見ると二人ほど立っている。終点まで行く人間しか最初から乗り込んではいけないらしい。
バスが動き出しぶじ乗り込む、変なの。
道の景色は日本の田舎の道に似ていた。道路はよくないうえぬかるみでよく揺れる。
このあたりの民家だ。
一階は石を積んで高くなっていて、二階は木で造ってある。必ず二階にバルコニーがあり、旗(タルチョ)を立ててある。なんだか楽しい家だ。
2時間くらいで黒橋に、ワゴンが待っていた。
確かに黒っぽい橋だ。
前のバスから後ろのワゴンへ。
4人くらい降りて乗り込む、ここからは快適だった。
途中にあった山の上の古い民家。けっこう古いらしく村の文化財になっている。
1時間弱で到着、小さく雑然とした感じの街だ。しかしけっこう立派な壌塘賓館があった。