アムドの南

中国青海省東北部チベット文化圏を中心にした旅の記録です

蘭州 炳霊石林と炳霊寺

 

予定より蘭州に一日早く着いたので、炳霊寺に行くことにした。
ここは10年以上前にも訪ねたことがある。昔の黄河の渡し船のあった場所にある石窟寺院だ。
しかし石窟寺院にはあまり興味はない、その周りにあった山々が今まで見たこともない不思議な景色だったので、もう一度見に行くことにしたのだ。
黄河大夏河が合流する所に造られた、大きなダムをボートで1時間半くらい行った所にある。


ホテルの前からタクシーに乗る、ダムのある劉家峡行きのバスのターミナルに行きたいと言うと、西ターミナルに着いた。
若い運転手は、劉家峡行きでなく「永靖」行きに乗ればいいと教えてくれる。若い中国人はみんな感じがいい。
ぶじバスはダムのある街、永靖のターミナルに着く。
しかしボートに乗る船着き場がない、果物を売っているおばさんからなんとか聞き出すと、タクシーで5分ほど戻ったとこにあるらしい。
船着き場でワイワイやって、ぶじ中国人5人と一つのボートに乗り合わせる。


前来た時は何もない湖だったのに、浮島を造ってレストランができていたり、対岸に遊園地が造られたりしてずいぶん観光化していた。

寺の少し手前にある船着き場に着いた。
なんだよ、みやげ物屋にでも行かせるつもりか、やめてほしいなと思っていると。
入場券を買わされ、ゴルフ場にあるような車に乗せられた。

入り口に「炳霊石林」と書いてあった。
なんと見たかった山々をぬって道が造られ、たっぷり景色を見ることができた。
蘭州大学の地学科が研究と観光を兼ねて造ったらしい。感激だ。

山の上まで道が造られている、頂上から見た景色を想像すると登ってみたいが、そんな時間はない。

5人は女性一人をのぞき、みんな金持ちらしくメタボだ。

15分くらい行って折り返してくる。

640年ごろ文成公主がここを通ったらしい(唐からチベットにお嫁に行った人、チベットに仏教を広めたとされ、尊敬されている。)

 

 

寺に着く。昔来た時は地元のおばさんたちが露天を出してるくらいのさみしい所だったが、いまは店が並ぶコンクリートで造られた立派な船着き場になっていた。

アムドを流れた黄河が、右の方から流れて来て寺のわきを過ぎていく。

寺はパスして店で昼飯を食べ、日陰で休んでいた。そしてまたボートに乗り街へ戻った。