ラルン・ガル・ゴンパ 1
今、このゴンパがチベット文化圏一番の人気スポットだ。
「色達」の街も観光客が多いらしく活気づいている、建物も新しい。
広場の端に車が着き、ゴンパ行きの乗り合いは反対側だと教えてくれる。
乗り合いはいくらでもやって来る、坊主と尼さんがほとんどだ。
来た道を戻り途中で二股を右に行く。さっき見た丘の反対側に乗り合いは着いた。
荷物を引っ張って坂を登る、かなり標高が高く苦しい。
周りの赤い家は思ったより少なくなんだかつまらない、写真で見るだけで十分だなと思っていたら、それは入口の新しい地区だけで、すぐに密集した家々が斜面いっぱいに広がった。
すごい、思った以上だ。
まずは丘の上から撮った写真を一枚。
宿房もあると書いてあったのでその宿を探してみる。一緒に乗ってきた尼さんがその先だと教えてくれる。
大きな建物の入口に行くと女の人が困った顔をしている。何を言っているのかわからない。するともう一人出てきてここは女人専用だと紙に書いてくれた。男用はもっと上だと言う。
あえぎながら坂道を登る。いくつかの売店で聞いてもわからない、あっちだこっちだと言われ荷物を引いて歩き回る。
ものすごく疲れる。やっと丘の上にあることがわかった。ハーハー言いながら一番上までたどり着くと、そこには3階建てコンクリートの新しいホテルができていた。
中国人はすぐ金儲けで景観に関係なく何でも造るんだから困ったものだ、と思っていたらチベット人が経営しているみたいだ。
ゴンパ全体お店の人たちもチベット人で、観光客以外漢族は見かけなかった。
部屋にはちゃんとシャワーまであった。
少し休んでから散歩する、来た道の途中に食堂があった、尼さんで満員だ。
観光客でも食べられるかと聞くと、大丈夫よとにっこりする。ちょうど作ったもの全部売り切れた後だった、これからまたラーミエンを作る東京では絶対許されないような暗く汚い厨房で一気に50個以上。
おもしろいのでずっと見ていた。ゆで上がった麺を鍋ごとふたをして水をかけて蒸している。高地だから芯までやわらかくするためこうするのだろう。
最初に私のところへ運んでくれた、ラーの少なめのやつを。もうしわけ程度に白菜が入っていた、具はそれだけでもなかなかおいしい。
お店の外観
しかしおなかいっぱいにはならなかったので、売店でカップ麺とトマト二つを買った。
見物は明日じっくりすることにして、少し散歩してから戻った。下りは普通に歩けるが登りになるととたんに苦しくなる。
ホテルの横にお堂がある、みんなコルラしている。
薄暗くなり部屋に入ろうとしてホテルの廊下の窓から見るとピカピカになっていた。また撮影しに外に戻った。
これが
こうなる!
お堂から見た夜の家々、支えるところがなくブレている。
夜の景色をしばらく眺めてから部屋に戻った。