アムドの南

中国青海省東北部チベット文化圏を中心にした旅の記録です

壌塘・シリン・カル・ゴンパ

 

壌塘賓館のカウンターにはきれいなお姉さんが二人座っていた。
チェックインしようとすると困った顔をする。二人はしばらく考えてから、若い方のお姉さんが私を近くの建物に連れて行った。
そこには公安が一人座っていた。パスポートを見せるとそれを持ってどこかへ消えた。しばらくして戻ってくると返してくれた。何事もなく部屋は取れた。
なんだったんだろう。今回はノービザ15日を超えていたので旅行前に3か月間のビザを取っておいた、そんなことなどいろいろ登録されているらしい、私の行動は中国政府の監視下に置かれているってわけだ。


荷物の整理をしてから、街の南30キロにあるシリン・カル・ゴンパに行くことにした。
あちこち車を探しているとさっき乗って来た男のワゴンにたどり着いた。
さっき通ったじゃないか、男は不思議な顔をする。
でもいいのだ、来るとき車の窓から見たがおもしろそうなので行くことにしたのだ。往復300元は高かったが。


1時間くらいで着いた。独特な五つの塔のあるゴンパだ。


運転手が一生懸命案内してくれる。お堂で拝んで、塔の一つに登り、コルラ道を歩いてマニ車をいっぱい回した。
色のついている塔だけが上に登れるが、七階まであり、各階ごとまつってある仏像に運転手は五体倒置を三回ずつ繰り返す、わるいが少しまだるっこい、私は手を合わすだけにした。

本堂、小さな仏像があった、工事もしていた。

古いマニ車、昔はヤクの皮でできていたんだ。

変わったマニ車があった。

道に沿って建っているゴンパなので全体が見れない、川に橋を渡し反対側から見ると美しいと思う。

 

全部見物し終わると、車に乗れ帰るぞという感じで運転手はいそがしい、もう少しゆっくりしたいのに、しかたなく乗り込み街に戻った。

 

ホテルでシャワーを浴びてからホテルの食堂で夕飯、なぜか青椒ロースがとてもうまかった。
すると音楽が聞こえる、隣の広場で輪になって例の盆踊りを踊っていた。
果物を買いに行く、戻ってくるとまだ踊っていたので終わりまでまた見物してしまった。