アムドの南

中国青海省東北部チベット文化圏を中心にした旅の記録です

西寧はホテル不足

 

旅行を計画した頃にちょうど鳥インフルエンザが流行しだした、さすがに困った。特に年寄りは死亡率が高いとなるとなおさらだ。

安い飛行機でしばらく行っていない上海に行き、一日散歩してから列車で青海省に向かおうか、知らない中国人と乗り合わせてみたいしなどと思っていたが、取りやめることに…。

しかしそんなことをいろいろ考えているうちに流行が収束してきた、よし今だ、しかし上海はやめとこう。

ところが旅行を考えたころからひと月以上たっていた。旅行二か月前のホテル予約サイトをのぞくと、安い西寧のホテルがすべて空き室なしになっていた。

一日目だけは予約しておかないと、飛行機の遅れもありえる、夜遅くに荷物を引きずっての宿探しはきつい。困っていろいろ探していると建設中の西寧駅の近くのユースホステルが空いていた。

しかしドミトリーというわけにはいかない、若い子ばかりに交じって陽気にふるまえるオヤジではない私は。個室を予約した。

 

西寧空港からのリムジンの運転手がユースの近くの停留所で下してくれた。薄暗い夜道を少し歩くとユースはあった。

中に入ると広い中庭の一角でみんなが集まりにぎやかに雑談していた、宴たけなわという感じだ。夜11時を過ぎていた。

なんとユースの経営はチベット人の家族がしていた。予約は今日一日だけだが明日も泊まりたいというと、パソコンの部屋割り画面を私に見せながらみんなでワイワイやりだした。

予定していた部屋は明日は空いてない、いろいろ探して二日連泊できる少し料金の高くなる部屋に決まった。

たったこれだけなのにみんなで大騒ぎだ、私の話す言葉が中国語も英語もかたことのせいではあるが。

宴会をしている連中も、部屋に入る私を笑顔で送ってくれる。

とりあえず第一日は成功だ。

 

ユースの入り口、夜はなんだか汚くさみしい感じの道だが、昼は人通りが多い。うまいとこからまずいとこまでいっぱい食堂が並んでいる。

中庭、古い建物を利用していて楽しい。左半分は西寧市の博物館になっている、見なかったが。