アムドの南

中国青海省東北部チベット文化圏を中心にした旅の記録です

西寧のおすすめ場所

 

チベット自治区を旅行する場合、たいていのツアーは成都から空路ラサに入るが、一気に3000m上ることになり、だいたい半数の人が高山病にかかる。

一日または二日くらいで順応するが、その間は頭痛で見物どころではない。

その点西寧は2000mだから、ほとんど高山病になる人はいない、一日くらい見物して、高地順応してから西蔵鉄道に乗ってラサに行けばかなり安全だ。

そこで見物するとすればタール寺だ。バスで1時間くらいで行けるが、この頃は中国人のツアーがたくさん来るのでそれなりの覚悟が必要だ。

西寧市内の西のはずれに西蔵医薬文化博物館がある。ここのタンカはすごい。何千枚という絵が迷路のように博物館の壁を飾っている。でも少し退屈ではある。ゴンパの壁に飾ってくれた方がありがたく見れる気がする。

あとは特に見るところもないように思う、そんな所を私は二日も散歩した。今日は午後4時に旅行社に遊びに行くことになっている。

 

昨日会った旅行社の女性に、西大街の青海省政府の建物の後ろにチベット寺院があると聞いたので行ってみた。

遠くから建物の屋根は見えるが入口がわからない、街が発展してきたので建物の周りにビルなどを立て、テナント料でかせいでるって感じだ。

やっと入り口を見つけ中に入ると確かにチベット寺院だった。しかし小さくてさびれてる感じがする、お坊さんらしき人もいない。

でもお参りに来る人はいる、私のいるうちにも何人か来てコルラしていた。私も一回りだけコルラして寺を出た。

と、さっきは気づかなかったが隣にホテルがあった、内装がチベット的でいい感じだ。部屋数は少なさそうだが。

中に入ってみるがフロントは不在で誰も出てこない、いかにもチベット人の経営という感じだ。標準の部屋は300元くらいと書いてある、こんど来た時はここに泊まってみよう。

その先の開放路を右に曲がってみると登山用品店があった。へーこんな所にあったのか、ずーと探していたのだ。

ガスボンベを持って飛行機には乗れない、だから西寧で手に入れれば、アムドの草原でピクニックして、即席ラーメン食って、コーヒーが飲めるぞ!

次回はここで買ってから旅しよう、と思っていると隣の二階に喫茶店があった。上ってみる。

西寧にも北大街を中心に喫茶店はいく軒かあるにはあるが、みんな暗くて大きなソファーでなんとなくあやしげだ。でもここはいい感じだ店員のお姉さんも感じいい。

    登山用品店

    感じのいい喫茶店

開放路をぬけると北大街に出る、ここには玉や骨董品のお店が何軒かある、この通りは昔から文化的な街なのかも知れない。つきあたりは七一路に続いているが中国的な大きな門があり、道は左右に分かれ大きくカーブした坂道になっている、右は下り、左は上り、なんとなくロマンチックだ。小さなバーが坂道に何軒か並んでいた。


    上り

    下りは木陰になっていてお年寄りが休んでいた

 

コルラしたおかげかなあ、三軒もいい店を見つけてしまった。歩いてみるものだな。