アムドの南

中国青海省東北部チベット文化圏を中心にした旅の記録です

曲什安の黄河大橋

 

「星宿海」から流れ出た黄河は、「瑪多」の街にたどり着いてからアムドの大地を縦横無尽に流れ下る、というか複雑に入り組んだ山々に行く手をふさがれ蛇行をかさねて、蘭州の街に流れ着く。

その流れを見ることができるいくつかの街を訪ねるというのも、今回の旅の目的の一つだ。

 

「同徳」から車で一時間くらいのところに「曲什安」という小さな村がある、その近くを黄河が流れ大きな橋がかかっている。

3年前にも瑪多に行く途中この橋を見物していた、運転手が急に車を停めて見物することになったが、説明がなかったので黄河とはわからなかった。

今回の旅行の前に、他の人のブログ旅行記を読んでいたらこの橋が出てきて黄河だとわかり、写真を撮りに行くことにした。

 

同徳で乗り合いの車を探したが、午後になるともうない。しかたなく一人で貸し切りになった。このくらいの距離で一人乗るとだいたい片道100元はとられる、乗り合いだと40元くらいですむ。

往復300元と言うので値切って250元にした。曲什安には宿がなさそうなのでしかたない。

黄河はたくさんのタルチョ(旗)で飾られていた。

 

丘の上にタルチョの塔ができてた、車を停めて中国人も見物している。

黄色というよりカフェオレ河だ。

河の後ろの山。でこぼこのようで、登ると平らになっていて「興海」に続く道が台地の中に一本通っている。登るまでの道から見る風景がとても雄大で美しい。登ってからもアムドの大地が遠く見える。

 

橋で降りた車を先に村に行かせ、一時間後に1キロくらい離れた村で会うことにした。

村は500mくらいの道に店が並んでいた。こぎれいなペンションを建て、河と台地に遊歩道を造ればもうかるかも。

帰りの同徳までは一本道、午後はほとんど車が通らない。この辺は畑が多く青稞の緑が美しかった。