アムドの南

中国青海省東北部チベット文化圏を中心にした旅の記録です

「ズルズルズル」美しい響き

 

「同徳」に着いて「曲什安」に行く前のことだ。ホテルの部屋で荷物の整理をしていると誰かがドアをノックする。

開けてみると体育会系の男が二人立っていた、公安だ。ホテルが通報したみたいだ。パスポートを出せという、しばらく見てから返してきた、どうやらOKのようだ。

皮肉っぽく、辛苦了(ごくろうさま)と言ってみた。

ニコリともしない、まずいかも、あわてて、これからいろいろな街に行くんですがどこでも公安のチェックがあるんですか、みたいなことを聞いてみた。

あると思うと二人の男は答えた、やれやれ。でもよく見ると男達はやさしい感じだ、チベット人の公安かもしれない。

しかし実際はほとんどの街でチェックはなかった、一つの街をのぞいて…。

 

曲什安から戻り夕食を食べに出た。

通りを歩いているとチベット系の食堂があった。入ってみると店員の女の子が嫌がって相手をしてくれない、漢族だと思っているのだろうか。

困っているとおばさんが出てきてそこに座れと言ってくれた。料理は中国料理だった、ぬるいビールもあった。

満足して食べていると横の男がなにやらうるさい…。うるさいなあズルズル音たてて食べんなよ、静かにく…、

ええ~~っ!! 日本人? 

いいえ違いますれきっとしたチベット人の男です。

ええ~っ!?

そういえば同仁のニャン君もヨーグルトを音たててズルズル食べていたっけ。

世界中から下品だと非難されるズルズル音をたてて食べる食習慣、日本だけではなかったのだ。

日本の皆さん、世界は広い、仲間はいた、はずかしがらずにズルズル音をたてて食べましょう!!

 

そしてもう一つ日本みたいなものを見た、盆踊りだ。

 

その後行った「達日」のディープな食堂