アムドの南

中国青海省東北部チベット文化圏を中心にした旅の記録です

同徳→瑪沁

 

「瑪沁(大武)」行きのバスはなぜか一日おきにある、今日はあると昨日曲什安へ行った運転手が言っていたので、早く起きてバスターミナルへ。

ぶじバスに乗る、6人しかいない。

窓の外で誰かがニコニコしている、よく見たら昨日の運転手だった、手を振って別れる、誰でもいい送ってくれる人がいるとうれしい。

少し雨模様の中バスは走る。隣のオヤジが写真撮れとうるさいので撮ってあげたが、逆光の窓を背にそんな黒い顔じゃあうまく写らないよ。

きっと遊牧民だ、たっぷり日に焼けて色が黒く、ほりが深く鼻が大きい彼らみたいな人達をよく見かける。丸顔が多いがチベット人もいろいろな顔をしている。

 

「巴灘岔路口」まで戻り瑪沁方向に向かって行く。今までより丘が高くなったぶん美しさが増したように思う。

緑のカーペットの中、バスは曲がりくねった山道を進む。ヤク、羊、そしてテントが山のあちこちにいっぱい散らばっている、夏だ。

降ったりやんだりする細かい雨のせいで、よけい緑が目にしみる。

正直こんなにきれいだとは思っていなかった。こうゆう風景の好きな私にはたまらない。

 

最初の街「河北」は雨だった。停車したがみんな外には出ずすぐに出発した。

 

岩山のふもとにある拉加寺が見えてきた、けっこう大きな街で左に曲がると家が並び店や旅館がたくさんある、巡礼者が多いのだろうか。黄河も流れている。

 

そしてバスは瑪沁の街に着いた。