アムドの南

中国青海省東北部チベット文化圏を中心にした旅の記録です

班瑪・白托寺

 

6時半ごろ到着。

「班瑪」は小さな街だが中心を貫く道路はゴミが少なく、街路樹が植わっていてきれいだ。

ホテルを探すがなかなか見つからない。早くしないと日が暮れる、しかたなく中心にある安い宿に。

シャワーはもちろんなくトイレはあるが和式だ。後で調べたら人民政府の敷地内にホテルがあったらしい。

この宿に二泊はなんかやだなあという感じ。

どうしても行きたいゴンパは一つだけ、4キロ先にある。片道歩いて1時間弱、朝早く行けば次の街「色達」行きの乗り合いのある時間までに戻れそうだ。他のゴンパ見学は省略。

 

翌朝6時に宿を出てゴンパまで歩く。予定通り45分でジャンリタン・ゴンパ(白札寺または江日堂寺)到着。

       寺の入り口

なんだか朽ち落ちそうな塔、この不思議な構造で有名なのだ。中に入れそうだが特別な時以外使用されてない感じだ。

 

ぐるっと右回り、たくさんチョルテンがある。

       時代物のチョルテン

チョルテンの中はレンガや石を積んで作ってあったのだ、それに白い外装(なんだろう漆喰か)を塗る。

 

今日も雨っぽい、行きも帰りもこの大タルチョ群の前を通る。もやがかかっている。この中に鳥葬の場所があるらしいがどこだかわからなかった。


車にまにあうようにはりきって歩く。ぶじ8時着、宿の前に運転手たちがたむろしている。

色達に行きたいと言うとこれに乗れと言う。荷物を取ってくると言って宿に戻る。

受付けのおばちゃんがのんびりしている、台帳を確認して保証金を戻してくれるはずがちっとも見つからない。

早くしてくれよおばちゃん、車が出てしまうよ。台帳の自分の名前をこれだこれだと指さして金をもらう。

中国はどこのホテルも「ヤーチン」といって宿代のほかに保証金を取られる。チェックアウトの際何もなければ返してくれる。

初めて中国を旅行した頃、このヤーチンで苦労した。せっかく宿代を値切ったのにそれ以上金を取られて納得できずにもめたのだ。

 

荷物を持って出て行くと違う車がやってきた。運転手も入れて8人、すぐに出発した。

地図にはないが色達までちゃんとした道が通っている。

これからがまさしくアムドの南、今回の旅の中で最高のドライブコースだった。約7時間半。