チベットの家庭料理
食事の時間になった、たくさん運ばれてくる。モモ、バター茶、ツァンパ、大きなパン、スイカ、そしてビール。その後ヨーグルトとうどんのような麺も出た。
残念ながら、ツェタンさんの所で食べたせいかあまり食べられない、ずいぶん残してしまった。
大きなパンも家で焼いたらしい、けっこううまい。お茶につけると簡単にやわらかくなる。アムドのどの家でもテーブルの上に置いてある、いつでも食べていいみたいだ。
モモ
ツァンパ
餃子のようなモモにはヤクの肉が入っている、バター茶のバターもヤクのものだ、そしてツァンパはそのお茶の残りでこねる。じつは食べられはしたがヤクのにおいが強かった。
ウイグルを旅行した時羊の肉の串焼きカワプがうまくてよく食べたが、街の人気レストランの串焼きはいいが、田舎の食堂の羊はとても食べられず、ガイドに食べてもらった。
それと同じだ、日ごろ食べ慣れていない日本人にはヤクの鮮度の落ちたものはにおいが強く食べにくい。ニャン君の家でも街で買ってきたのだろう鮮度が若干落ちるのはいたしかたない。
その後いろんな街の食堂で食べたモモはにおいはなくおいしかった。
チベットでバター茶をごちそうになったがにおいが強くて飲めなかった、という話をよく聞くが、そういうことなんだろうと思う。
これ、チベット旅行の意外な注意点かもしれない。
まだ明るいので食後もう一度散歩に出た。この時期アムドの夕暮れは8時頃にやってくる、うす暗くなってきたなと思うとすぐに夜が来る。
ニャン君の家の壁。丸いのは模様ではない、ヤクの糞を干してあるのだ。燃料にする。
長男の家にヤクの糞とまきがきれいに蓄えられていた。
道の角に土で小屋を作ってもらって住んでいる。かわいい顔をしているが、かなり凶暴だ、危うく噛まれるところだった。
放牧されていた牛が戻ってくる、一家で二、三頭飼っている。誰も追わないのにそれぞれの家の門をくぐる、なんだかとっても可愛いい。
村人がハダカムギの畑に生えた草を刈り、背にしょって家に戻って行く、牛にやるのだろう。自分の家の畑の中の草しか刈れないルールのようだ。
子供のころ親の田舎に遊びに行った時のような時間が流れていた。